System Auditでは、新製品開発での手順(DR:デザイン・レビューの内容、頻度など含めて)、受注から納品Dまでの流れ、など、仕組み・システムについての監査が行われていました。
ここでは、プロセス技術に関係するところを紹介します・
1つ目は、今では、「BCP(事業継続計画)」と言えば一般的になってきましたが、90年代の後半に既にフィンランドN社からは具体的に要求されていました。
当時の印象は、「そこまでやるか~!」でしたが。。。
つまり、
1)生産現場で地震が発生して、生産・納品Dが困難となった場合、どうやって顧客に連絡するか。
2)受注等のデータセンターのバックアップ手段の計画。
3)事業再開のための手順。
より細かくは、
4)外部から購入品について、代替品の検討計画。
(サプライヤー(部品メーカ)のサプライヤーから供給不可となった場合に備えての、代替計画。)
そして、最も困難な項目と思われたのは、
5)製造拠点の複数化(離れた場所に、もう一つ工場をつくる)計画。
等々、実際は多項目にわたっての要求でした。
これらについて、回答書を提出しました。
しかしながら、4)5)は、現実的には検討は進みませんでした。
さすがに、5)は「事業者の判断する項目」であるが、提出してくれ、のような感じでしたが。
2つ目は、文書管理です。
これも、今では、紙の文書だけでなくて、データベース上の電子ファイルのアクセス管理は一般的になったたように思いますが、
当時から、顧客との文書、製造に係る文書の管理について、
「原則施錠したキャビネット」を使用、
また、上記BCPとも関係しますが、コピーを「離れた場所」(例えば東京本社の営業部)に保管、
する等、「危機管理・リスク管理」についても、当時としては先進と思われる指導をいただきました。
後年に一般化する概念は、
それぞれの時代で先頭を走っている事業者によって、最初に提案され、段々と広がっていくものと、
認識しています。
文頭のDRについても、最初に聞いたのは、80年代後半IBMが大型コンピュータ事業で成功し、更に日本メーカ3社?がIBMコンパチ路線で、同様に事業を拡張していた時期に、たままた親会社の関連部署に実習する機会に恵まれて、そこでデザイン・レビュー(DR)という言葉・概念を初めて知りました。